SUNNY LOT :みそ作りワークショップ
みそは和食=日本人の原点であり、時を超え受け継がれる大切な国の宝です。一昔前は農業の閑散期である1・2月に各家庭で仕込む「手前みそ」が主流でしたが、最近では大量生産される市販みそが取って代わっています。
思えば昔の大家族1年分のみそを一気に仕込むとなると、大仕事だったと思いますが、現在では核家族化・食の欧米化が進み、世帯当たりの消費量は減少しています。就労も農業中心から、季節に関係ない職業が中心となり、エアコンの効いた室内で年中快適に過ごすことができます。つまり、いっぺんに大量のみそを仕込む必要がなくなったのです。
そうなると一番重要なのは「味」です。自分で手作りするようになってから、何より味がおいしく、手作りみそから離れられなくなりました。うまいみそを、家族と一緒に仕込み、半年の熟成期間を、みその成長を見ながら楽しむ。待ちに待ったみそを家族や仲間と味わうその喜びを、皆さんと分かち合いたいと思い、このプログラムを始めました。
家族や仲間と、うまいみそを、楽しみながら手作りする
みそ作りで一番大切にしている事は「素手でもみ込む」ことです。大豆をつぶす、米麹・塩と混ぜ合わせる、容器につめる、全て素手です。手に付着した常在菌がみそを美味しくし、もみ込んだ分だけ、その人の好みの味に近づく。にわかに信じられないかもしれませんが、論より証拠、同じ材料で同じ日に仕込んでも、各樽ごとに味が変わるのです。手袋をし、機械で混ぜ込んでいては、この違いは出てきません。
大量生産の中で消えてしまった、大切な手作りの時間。いつでも在る訳ではない不便さ。だからこそ季節の一粒一滴を大切に味わうこと。1時間弱の仕込みを楽しみ、半年の時間を待ちこがれ、美味しいその瞬間を味わってください。手作りの時間を楽しみましょう!